七輪亭で塩ホルモンを食べる!長崎の焼肉店で一番リーズナブル?


そう言えば、なんで今まで行ったことがなかったんだろう。

こちらのお店もずっと前から存在は知っていたけど、焼肉食べるなら「大阪屋」ってのが我が家の定番になっていたので、新たに焼肉店を開拓するのを怠っていたんだと思う。

そんな状況だったのに、なぜいまさら「七輪亭」に行ったのかと言えば。

僕の大好きな長崎出身の漢字四文字の有名人!そう、蛭子能収ではなく、福山雅治でもなく、作家の吉田修一さんのエッセイがきっかけです。

泣きたくなるような青空というエッセイの中で

到着日した日の昼食を長崎のテレビ局の方にご馳走になった。局のすぐ近くにある料亭坂本屋で東坡煮(角煮)定食というもので・・・
この昼食中、「お昼を食べながらなんですが、今夜の食事はどうしましょう?」とテレビ局の方が言ってくれる。なんでも三軒の候補があり、その中から選べるという。
①出島ワーフ(長崎港の埠頭)にある絶品中華。オシャレな感じ。
②市内の居酒屋。新鮮で美味しい魚ならここ!
③変化球で塩ホルモンの七輪亭。
自分で選びたいのは山々だが、「ここはゲストの沖田監督に」と選択肢を譲ると、「えっと、じゃあ、①で」と即答する。
譲ったのだから仕方ないが、実は①、すでに行ったことがある。もちろん、とても美味しかったのだが、どうせなら別の店のほうが、などという動揺を隠して、こちらは角煮を頬張る。しかし、根が意地汚いのか、知らず知らずのうちにその思いが顔に出てしまっていたらしく、「やっぱり変えます。③です、③!」と、まるでクイズに解答するかのように沖田監督が言い替える。

ということが書いてあり、KTN(たぶん)の方が吉田修一さんを連れて行ったお店なのだ!

吉田修一さんの作品はすべて読んでいるほど大好きなので、これは行くしかない!と思い行ってみることに。

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七輪亭


塩ホルモン(550円)・牛サイコロ(700円)・牛タン(700円)・牛カルビ(600円)・牛モモ(500円)・牛ミノ(600円)・さがり(500円)・豚カルビ(400円)・豚味噌ロース(400円)・豚のど なん骨(400円)・合いびきロール(400円)・ミミガー(400円)・豚足(400円)・セセリ身(400円)・鶏モモ(400円)・ハツ(400円)・砂ズリ(400円)・手羽先(300円)・鶏レバー(400円)・ウインナー(300円)・焼き野菜(500円)・厚揚げ(200円)

このメニュー表を見て一言「やっすぅ!」と発してしまった。

この他にも一品料理・もちろんアルコールなどもあり。


禁酒1年10ヶ月目の僕はウーロン茶。たしか200円だったと思う。


店内はあまり広くなく、カンター席が6席と奥に数名座れる座敷があります。


店名の通り七輪でお肉を焼くシステムのお店。


はじめての来店だったので、お店の人におすすめを聞いてみたところ「味噌豚ロース」は、なかなか珍しいですよ。ってことだったので注文してみた。


さがり

「さがり」と「はらみ」ってどんな違いがあるのかググってみたところ、部位としては横隔膜になるらしい。

「はらみ」が背中側の薄い部分をさし、「さがり」が肋骨側の厚い部分をさすらしいです。

「さがり」の方が「はらみ」より、若干脂の量が少なくあっさりしているそうです。

年々、焼肉が食べきれなくなってきている僕。脂の少ない部位ばかり食べるようになり、もうカルビとか相当キツいお年頃。


セセリ身


塩ホルモン

大本命の塩ホルモン!

某ブログに「2時間ほどかけて洗っている」と書いてあり、納得のお味。


七輪での焼肉がはじめてだったので、店員さんに「はじめてなので、どの程度焼けばいいのか焼き加減を教えてください」と指南していただきながら、焼いてみました。

気のせいか、他に焼肉屋さんよりも早く焼けるような印象でしたね。

七輪の遠赤外線のパワーで火の通りがいいのかしら。

七輪亭には、焼肉のタレはなく、焼いたお肉をそのまま食べるスタイルです。

最初は「えっタレないの?」と思いながら、お肉をひとくち食べてみたことろ、「うん。タレなんていらねぇー!」と叫びたくなるほど味がしっかりと付いています。

注文したお肉を完食したので、「塩ホルモン追加お願いします」と注文してみたところ、「すみません。今日は他のお客様の予約もあることですし」と追加注文をお断りされてしまいました。

開店時間の17時に一番に入店して、お目当て塩ホルモンが2名で一皿しか食べれないなんて!

いやぁ、僕の行儀が悪かったのか、一見さんは一皿までなのか、などイロイロと考えさせられてしまったけれど、塩ホルモンは仕込みだけで最低2時間も掛かるのなら、提供できる数も少ないだろうしなぁ〜ということで諦めることに。


ということで、上の写真のお肉とお連れ様の焼酎を一杯プラス椎茸一皿の合計金額が3100円でした。(安い)

塩ホルモンの追加注文を断られたからお店を出たのか?と思われそうなので、いちおう言い訳を書かせてもらうと、お酒を飲まない人に塩味の焼肉は意外と限界が早く訪れます。

お酒を飲むひとは、アルコールで喉を潤しながら食事をするから、ちょうど良い塩梅なのかもしれませんが、飲酒しない側はウーロン茶をガバ飲みするわけにもいかず、「塩辛れーなぁー」と途中で思いはじめてしまいました。

ご飯メニューなどもあるのですが、飲酒していたころの影響で、焼肉とご飯を一緒に食べるのには抵抗がある僕。

ということで、とても美味しいお肉が食べれる「七輪亭」なのですが、量をたくさん食べるのには、ちょっとためらってしまう塩味でした。

17時に入店して17時45分に退店し予算も時間も大幅に余ってしまったので、このあとお寿司を食べに行き塩分を中和して帰りました。

さいごに、七輪でお肉を焼くスタイルなので、店内は煙モクモクでございます。

少々ニオイが付いてもよい服装でお出かけされることをおすすめします。

あとお付き合いしはじめたカップルなどには適さない気もします。気心の知れた人と和気あいあいと行くようなお店です。

「吉田修一さんも食べたであろう塩ホルモンを食べることができて良かったです」

「七輪亭」
長崎県長崎市片淵1丁目4−9
095-826-7339
営業時間 17時〜23時
定休日 月曜日

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