熊本地震後、長崎県内の観光名所を各地回って見てきたところ、地震の影響はまったくありませんでした。
熊本県内で震度5クラスの余震があると、長崎県内でも震度が2から3程度揺れを感じることがありますが、交通機関が止まってしまったりするようなことなく、長崎県民はいつもと変わらない生活をしています。
しかし、困ったことがひとつだけあり、それは長崎県へ旅行しようと思っていた方々が、旅行をキャンセルしていることです。長崎から離れたところにお住まいの方は、こんなときにワザワザ九州に旅行しなくても。と思われるかもしれませんが、地震の影響が無い長崎県に住んでいる僕からすると「こんなときだからこそ」ぜひ長崎に来て欲しいと思っています。
長崎県は観光の街です。県外からたくさんの方が長崎に遊びに来てくれないと経済が停滞してしまいます。長崎へ旅行予定だった方はキャンセルせず、ぜひ長崎に来てください。
そして、ゴールデンウィークにどこか旅行しようかと検討している方は、長崎県をはじめ九州に来てください。ホテルにキャンセルが出ているようなのでお安く宿を取ることができると思いますよ。
熊本地震後、僕が長崎県内の観光地を各地回ってきた見てきた状況をご覧ください。
長崎公共交通機関情報
飛行機
JR
平日の朝、いつも通りの通勤ラッシュです。
島原鉄道
松浦鉄道
佐世保市から佐賀県伊万里市まで長崎県北部で運行している松浦鉄道も通常運行してます。
県外への高速バス
長崎から鹿児島、熊本への高速バスは4月24日まで運休。長崎から別府への高速バスは4月22日まで運休。
この情報は4月20日現在の運休情報です。その後、高速道路の復旧次第で変更などがあるかもしれませんので、必ず最新情報をご確認ください。
なお、長崎から福岡への高速バスは通常運行しています。
フェリー・高速船
長崎市と五島列島を結ぶフェリー・高速船も通常運行しています。
ただし、島原市と熊本市を結ぶ、熊本フェリー・九商フェリーは4月27日まで運休予定になっています。長崎県から熊本県へのフェリーは、多比良港~長洲港を結ぶ有明フェリーだけが運行中です。
この情報は4月20日現在の運行情報です。ご利用のさいは必ず最新情報をご確認ください。
軍艦島クルーズ
軍艦島クルーズも各社予定通り運行しています。
この日は夕方クルーズ船の前を通っみましたが、係りの方がきれいに船を洗っていましたよ。
軍艦島の建物は老朽化がひどく、地震とは関係ないのですが、いつ壊れてもおかしくない建物が多数あるそうです。「いつかそのうち見に行こう」と思っていたら、もう壊れても見れませんよ。という状況になるかもしれません。よければ1日でも早く見学してほしいと思います。
長崎市
長崎ペンギン水族館
4月23日で開館15周年になる長崎ペンギン水族館。4月19日現在、被害などは無く通常通り開館しています。
15周年の取材でしょうか、テレビ局の方がたくさんいましたよ。ペンギンが砂浜をテクテク走り回っている姿がかわいかったです。
眼鏡橋
長崎市中心部にある眼鏡橋は人気の観光名所のひとつです。週に2度ほど、眼鏡橋が架かる中島川沿いを散歩するのですが、いつも修学旅行生や女性グループなどの観光客で賑わっています。この日は、いつもより観光客が少ない印象ですが、それでも複数組のカップルなどが記念撮影をして楽しんでいましたよ。
新地中華街
本日、長崎港には大型客船が入港しインバウンド効果で新地中華街は外国人のお客さんをはじめ、九州県内の中学生が修学旅行で長崎へやってきてくれたことにより、長崎市内は大変賑わっていますよ!
どうぞ新地中華街で長崎の美味しい食事をお楽しみください。
グラバー園
世界遺産のある、グラバー園も地震の被害は無く、4月19日現在通常通り開館しています。
平日の夕方の写真です。ちらほら観光客の方もグラバー園を楽しんでいましたよ。
長崎ロープウェイ
淵神社と稲佐山山頂を結ぶ長崎ロープウェイも地震の影響は無く、4月19日現在通常通り運行しています。
夕方まだ明るい時間帯だったのですが、待合室には10数名の方がロープウェイを待っていました。
大型客船も入港中
地震後も予定変更することなく長崎の街にやってきてくれた大型客船。長崎の街は外国人の観光客で大変賑わっていますよ!
いつも通りの長崎市です
熊本県警への応援は足りているのでしょか。4月19日、長崎市内では長崎県警が交通取締していましたよ。
雲仙市
小浜温泉
長崎県の中では、熊本県に地理的に近い小浜市観光案内所に被害状況を伺ってみました。
建物、道路なども含め、特に被害は無いと言うことでした。地震後に、温泉の湧き上がる量が減ったり、温度が変わったり、泉質が変わったなどの報告も無く、何の変化もありませんよ。ということでした。
担当者も暗い顔をしていましたが、宿泊施設のキャンセルが少しづつ出ているようです。
ついでに日本一長い足湯に立ち寄ってみたところ、予想以上に人が多く賑わっていました。
小浜温泉も地震の被害は無く、いつも通りの小浜町なので、ぜひゴールデンウィークにはお出かけしてほしいと思います。
雲仙温泉
長崎県で温泉といえば、やっぱり雲仙温泉でしょうか。こちらも雲仙温泉観光協会で地震の被害状況を伺ってみました。
こちらも小浜温泉と同様、建物、道路なども含め、特に被害は無いと言うことでした。こちらも温泉の湧き上がる量や温度、泉質の変化があったという報告は入っていないそうです。いままで通りの雲仙のお湯を楽しむことができそうですね。
雲仙も宿泊施設のキャンセルが少しづつ出ているそうです。ゴールデンウィークもしかすると、あの名旅館に格安で泊まれたりしないかな。
お気に入りの「青雲荘」で温泉を楽しみたかったのですが、先がまだまだ長いのでグッと我慢して次へ向かいます。
地獄もいつも通り湯気をモクモクとあげていました。お腹いっぱいにニオイだけ吸い込み次へ。
仁田峠
仁田峠寒いっす!もう暖かいだろうと薄着でやって来た僕がバカでした。まだまだ雲仙寒いです。念のために一枚羽織るものを持ってくることをオススメします。
雲仙ロープウェイの受付の人にも、何か被害など無かったですか、と聞いてみたところ。別に何も無いよ。と。
熊本の地震後、普賢岳の火山活動が活発になったとかないんですか。と更に聞いてみましたが。ないない。と。
ということで、雲仙ロープウェイ通常通り運行しています。
南島原市
みずなし本陣ふかえ
道の駅みずなし本陣ふかえにある、観光案内で地震の被害状況を伺ってみました。
観光施設や道路などに被害はなく、民家の塀が倒れた場所がある、とは聞いています。ということでした。
深江町はこの状態から復興しました。熊本も絶対に復興できます。みんなで熊本を応援しましょう。
島原市
島原城
島原城周辺は観光客が多い印象でした。「わ」ナンバーの車や県外ナンバーの車も多く、こんな時に長崎に観光に来てくれたことを本当に嬉しく思います。
佐世保市
ハウステンボス
4月20日16時頃ハウステンボスに行ってきました。地震の被害は無く、通常通り営業しています。
7月16日グランドオープンする「ロボットの王国」が4月29日から5月5日までのゴールデンウィーク中にプレオープンします。
ぜひぜひゴールデンウィークには、ハウステンボスへお出かけください。
九十九島動植物園 森きらら
当園では、地震直後の4月14日夜間より継続して園内施設と動物の状況確認を行っておりますが、施設の破損個所や動物の脱走などはございませんので、通常通り営業しております。
森きららのウェブサイトにあるお知らせに掲載されていますので安心してお出かけください。
九十九島水族館 海きらら
九十九島水族館 海きららも地震の被害は無く、通常通り営業しています。
3週間ぐらい前に行ったばかりなのですが、水族館は楽しいというより、癒やされます。癒やしを求めている方は海きららへお出かけしましょう。
平戸市
平戸市観光案内におじゃまして地震の被害状況をお聞きしてみたした。
観光施設をはじめ、建物や道路などまったく被害は無いということでした。しかし、観光案内所が窓口になっている街歩きガイドの予約がキャンセルになったりと、観光への影響が出ているそうです。
ホテルからキャンセルなどの情報は今のところ無いということでしたが、もしかするとキャンセルが出ているかもしれませんね。ということでした。
田平天主堂
平戸からの帰り道にネクスト世界遺産、田平天主堂に立ち寄ってみました。
駐車場にバスが1台停車していて、天主堂の周りを観光客が取り囲み、皆さん思い思いに写真撮影をしておられました。
上の写真は、観光客が帰るまで待って誰もいなくなったところを撮影しましたよ。
西海市
長崎バイオパーク
長崎バイオパークでは地震の揺れを感じましたが、動物や施設への被害はございません。通常通り営業しております。
長崎バイオパークのウェブサイトにあるお知らせに掲載されていますので安心してお出かけください。
好かれたのか嫌われたのか、柵越しにワンちゃんを見ていたら、みんな寄ってきてワンワンと吠えられました。
さいごに
4月19日20日、2日間にわたり長崎県内の主な観光地をあちこち見て回りました。2日間の走行距離が430キロと、かなりの距離を走って回りましたが、道路が崩れたりするなどの被害を目にすることはありませんでした。
どこの観光施設も地震以前とまったく変わりなく通常通り営業していますので、安心して長崎県においでください。
長崎県内で観光にたずさわる方へ
もしかすると、いっときはキャンセルが続き暗い気持ちになるかもしれません。長崎県内の地震の被害が無いのにキャンセルが続くと本当にやるせない気持ちになって来ることだと思います。
しかし、こんな時だからこそ、目の前の観光客を大切にして、「こんなときに来てくれてありがとう」という気持で、いつもより3割増しのおもてなし精神で対応しましょう。僕たちが暗い気持ちになっていては観光客はきてくれません。「長崎は大丈夫だ!」みなさんいつでも来てくだい。という強い気持ちを発信し続け、たくさんの人が長崎に来てくれるように知恵を絞ってがんばりましょう!