牧野恭仁雄さんの著書、『子供の名前が危ない』を読みました。命名のお仕事をされているだけあり、一言一言にとても重みがあり、自分の子供の名前を考えるときに牧野さんのことを知っていれば、間違いなく相談していたと思います。
牧野恭仁雄さんと書きましたが、お名前を読める人がどの程度いらっしゃることでしょうか。初見の方は、ほとんど読むことができないのではないでしょうか。著書の中でも紹介していますが、牧野さんは名前を正しく読んでもらったことがないそうです。
恭仁雄と書いて『くにお』とお読みするそうですが、お名前のことで苦労されたことも多いそうです。そんな著者だからこそ、この本が書けたのだと思います。
ボクは小学校高学年の娘がいるのですが、『キラリ』と名づけようと本気で思っていたことがあります。DQNネームやキラキラネームと呼ばれている名前になると今では思います。10年程前のことですが、当時のボクはDQNネームやキラキラネームという言葉すら知りませんでした。(お恥ずかしい話です)
結局はキラリという名前にはしなかったのですが、キラキラネームをつける親の気持ちも少しはわかるのです。けれど、子育てを10年近くやってきて、いま思うのはキラキラネームをつけなくてよかった、ということです。
学校の宿題であなたの名前の由来を親に聞いてこよう。みたいな宿題がでたりします。娘のクラスには世間でいうところのキラキラネームの子が奇跡的に1人もいません。教師も空気を読んでキラキラネームの子がいなかったので、そんな宿題を出したのかな?なんて想像したりします。
話がそれてしまいましたが、名前とは誰もが読めるのが大前提であると思うのです。読み方を聞かないと読めない名前は本人が苦労すること間違いないでしょう。
親としては子どもに苦労してほしくないものです。読めない名前をつけて一生、苦労させることはやめたほうがいい。親が自分の子どもに好きな名前をつけてるのは自由でしょ?という意見があるらしいが、それは間違いであることを認めるべきでしょう。
これから、子どもの名前を決めようと思っている親御さんは、この本を読んでみることをオススメします。
そんなお前は子どもにどんなたいそうな名前をつけたのか?と聞こえてきそうですね。わが子にはたいそうな名前はつけませんでした。特別な思いも込めませんでした。けれど、この本を読んでそれでよかったんだと思えました。