武雄市図書館を武雄市職員さんに案内していただきました。

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武雄市図書館に再び行ってきました。前回の記事に多くの人からアクセスがあり、いろいろなご意見をいただきました。そんな中、武雄市職員の方より次のようなメールをいただきました。

 武雄市図書館へご来館いただき誠にありがとうございます。武雄市市民協働課の(〇〇)と申します。この度はブログにて、武雄市図書館をご利用された際のご感想をお聞かせいただき感謝申し上げます。武雄市図書館では、STARBUCKSCOFFEEや書籍販売のコーナーに代表される、会話を楽しみながらくつろぐ空間と静かに読書をしたり学習したりできる空間に分かれております。それぞれのお好みのスペースを選ぶことが可能です。なぜこのようなことが可能になったかと言うと、以前は、書庫になっていて一般の立ち入りができなかったスペースをなくし、スタッフ用のスペースも大幅に狭くしております。一階の右奥の空間は、全く音が遮断されております。このように従来からの図書館のご利用者も利用でき、ご指摘の通り開館時間の延長より、新たな利用者層のご来館が実現しております。次回は、このような視点からもう一度、ご来館いただければ幸いです。事前にご連絡いただければご案内いたしますので、遠慮なくお申し付けください。武雄市図書館は市民や通勤通学者だけでなく、全国の方がご利用いただけます。今後とも引き続き、建設的なご提言をお待ちしております。ありがとうございます。武雄市市民協働課 (担当者氏名)

上記メールは担当者様の許可をいただき全文掲載させていただきました。

このメールを真に受けたボクは、担当者様に直接電話を入れてみることにしました。すると、もう一度お越しくだされば館内をご案内します。と仰っていただいたので、今回お言葉に甘えて館内を案内していただきました。

ボクが武雄市図書館で一番気になったことは館内の音です。(音楽や会話、つまり雑音です)

メールにもあるように、会話を楽しみくつろぐ空間と静かに読書や勉強をできる空間に分かれています。ということなのですが、ボクが初回行ったときには残念ですが、学習スペースで談
笑しているグループがいました。そして、職員の方がその行為に対して注意するなどの対応が見られなかったので、学習スペースで談笑してもいいものと思いました。つまり、選択の余地がないと思ったのです。

との思いを職員の方にお伝えしたところ、下記の図の音楽が流れていない静かなスペースが読書・勉強のためのスペースとの回答をいただきました。

しかし、このスペースでは静かにお願いします。などの張り紙・看板は現時点ではありません。図書館としては、張り紙や看板で強制するのではなく、利用者に自主的にマナーを守ってほしい。ということでした。

ボクが行った時はたまたま、マナーの悪い人がいたようです。開館して間もなかったので、利用者の方も図書館の思いを汲み取れていなかったところはあるかもしれません。今後は利用者の方にも、そういうルールが浸透していき、学習スペースでの談笑などは無くなることと思います。

2階の学習スペースでは音楽がほんの少し漏れ聞こえてきますが、1階右奥のスペースは完全に音楽が遮断されて静かな空間が保たれていました。しかし、床がフローリングで革靴の人が歩く度に靴の音が響いていました。2階の学習スペースは絨毯で足音にも配慮してあるのに、1階右奥の完全に音楽が遮断された空間は足音に配慮していないのはもったいないですね。←このことは直接職員の方に伝えればよかったのですが、職員の方が帰ってから気づいたのでここに書かせていただきました。もしこのブログをご覧になっていたら、ご検討してみてください。

ということで、武雄市図書館には静かなスペースもありますので、ここで前回の記事を一部訂正させていただきました。

けれど、静かなスペース以外の音はやはり大きいです。ボクの小さな脳みそが、ここは図書館で静かにするべきだ!いやいやここは会話も楽しめる図書館だ!というせめぎあいがあり、爆発しそうでした。。。

ボクは入館前にケータイをマナーモードにしたけど、館内に入ったらケータイで話している人がいて・・・あっそっか。って思ったしね。

落ち着けるか落ち着けないかは、その人次第のようですね。

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武雄市図書館の、いいところもご紹介。

ということで、ボクが今回行ってみて感じたこと。(職員さんに教えていただいたこと)

2階のカウンター席20席すべてに電源があり、パソコンを持ち込んでの作業ができます。本日、一緒に図書館に同行してくれた友人の意見では、2階カウンターから1階を見渡せてナンカ落ち着くそうです!職員の方も、カウンターは学生に人気があって、勉強している人をよく目にするそうです。(持ち込みのパソコンは2階カウンター席とスタバ席のみでしか利用できないそうです)

今日現在、スタバのWi-FIは飛んでいませんが、武雄市図書館がWi-Fiを飛ばしているので利用したい人は使えます。(ちょっと調子が悪いらしく、2階のカウンター席が比較的はいりがいいらしいです)

武雄市図書館には利用者が使えるパソコンが1台もありませんが、その代わりに、iPadを無料で貸し出しているので、調べ物などをしたい人は、iPadを借りてネットサーフィンなり調べものなりできるそうです。まぁ、当たり前ですが武雄市図書館の利用カードを持っている人に限られるそうです。(1時間貸し出し)

ツタヤで販売している雑誌・本を図書館内で座って読める!これに同行者した友人は感激していました。雑誌読み放題、本読み放題!なんて言ってテンションあがってました。武雄市図書館は雑誌の蔵書が少ないですが、今後利用者の方よりリクエストなどあれば、雑誌を増やすなどの検討もしてくれるそうです。

他にも紹介したいことはあるのですが、館内撮影禁止なので、文才のさいボクには文字だけで説明するのが難しいのです…

わからないことや、疑問に思ったことは、図書館の職員さんに聞けば説明してくれますので、ご不明な点は直接職員の方におたずねすることをオススメします。

 

ボクの個人的感想

同行してくれた友人に、この図書館が長崎市立図書館と入れ替わったらどうする?と訊ねたことろ。『いいじゃん』との回答でした。利用する人によっては武雄市図書館のような形でもOKらしいです。今回、再び行ってみて、ボク個人的にはやっぱり館内すべてが静かな図書館がいいなぁーと思いました。

なぜなら、公共の施設は様々な人が利用するからです。元気な人、病気の人、明るい人、暗い人。ボクは図書館という施設をよく利用するのですが、利用していて本当にいろいろな人が利用している光景を目にすることがあります。

例えばある日、パジャマ同然の姿で数冊の本を抱えた、20代後半の今にも崩れ落ちてしまいそうな男性を見かけたことがあります。

その男性は『うつ』のタイトルの本を抱えていました。病気を治したくて、がんばって自宅から図書館まで来たんだろうなぁ、とボクは思いました。そういう人も公共の図書館を利用しています。

次のケースは、ある日、図書館で蔵書検索のパソコンを50代ぐらいの女性が利用していました、ボクも蔵書検索したかったので、その女性の後ろに並んで待っていたところ、その女性は検索し終わったようで、パソコンの前から移動されました。

ボクはパソコンに一歩近づき画面を見た瞬間に、なんとも言えない気分になったことを今でも覚えています。『ガン 告知』と入力されていたのです。ご自身が告知を受けたのか、ご家族にこれから告知をするために、少しでもご家族に負担にならないように、アドバイスした本を探していたのか・・・

図書館は本当に多くの人が利用しています。日本人って他人に配慮できる国民ではないでしょうか。特に公共機関はその先頭に立って利用者に配慮するべきではないでしょうか。なので公共の場所では静かにしましょう。ってことになっていると思うのでした。

しかし、こういう考え方も古いって言われるのかもしれませんね。

 

長崎市・大村市、その他図書館の建替予定の自治体にお住まいの方

本当に賛否ある武雄市図書館ですが、注目度といえばかなりのもので、今日も視察らしき団体さんがきていました。多分、どこかの自治体か議員さんか、という人たちではないでしょうか。(ボクの勝手な想像)

長崎県立図書館も建て替えることが決定しています。ある大村市議会議員さんは武雄市図書館を視察したことをブログに書いておられました。そして、樋渡市長さんからアドバイスしていただいたことを、早速、6月の一般質問に反映させます。と明記しておられます。

ですので、特に長崎市民・大村市民の人たちには武雄市図書館を見に行っていただきたく思います。自分の町の図書館が将来どのようになるのか?よく考えてぜひ意見を発信してほしいと思います。

 

最後に。

今回、館内を案内してくださいました職員の方、ボクみたいな人間の為に貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。

※今回、館内を案内してくださったのは、武雄市役所の職員さんで武雄市図書館の職員さんではありません。武雄市職員さんの立場でわかる範囲で教えていただいたことを掲載しています。

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