北九州市門司区にある九州鉄道記念館は門司港駅から徒歩3分のところにあり、レンガ造りの旧九州鉄道本社屋を利用し2003年8月9日に開館しました。
本館、車両展示場、ミニ鉄道公園の3つのエリアで構成され、九州の鉄道の歴史や魅力を発信している施設です。
最近、鉄道にほんの少し興味がある身としては「ここは行っとかんといかん!」ということで、北九州までやってきた次第。
鉄道ファンのみならず、九州にお住いでJRを利用したことのある方なら楽しめる施設だと思ったので、九州鉄道記念館の魅力をほんの少しだけ紹介しちゃいます。
この車両は昭和32年に豊後森機関区に配置され、宮原線で使用されていました。昭和44年に引退となり大分運転所で大切に保管され、戦前に製造された同型車で原型を保っているのはこの車両でけです。
かなりレトロな雰囲気の車内です。ベンチに座ってみるとなんだかタイムスリップしたかのような感じを味わうことができます。
昭和33年に登場した電車特急「こだま」型の発展型で熊本電化にあわせて誕生したのが交流・直流の両方で運転できる481系です。この車両は昭和44年にクロ481-5として誕生。東北地方で活躍していましたが、昭和58年に鹿児島車両に帰属となり、普通座席車へ改造されクハ481-603と車号が変わりました。九州では特急「にちりん」「かもめ」「有明」として使用されたのち、平成9年以降は小倉工場で保存されていました。
この頃の車両になると「あー懐かしい」と思う方も多いのではないでしょうか。
世界初の寝台電車特急「月光」としてデビュー。昼間は座席特急として昼も夜も運転できる便利な特急車両です。昭和45年には仲間も増え「つばめ」「はと」などの関西・九州間特急に使用されました。昭和59年に小倉工場で普通電車に改造され交流電車715系(クハ7151)として生まれ変わり、おもに長崎、佐世保線で平成12年まで活躍しました。
完全にプライバシーはありませんが、このように椅子を変形させることで寝台として利用できたんですね。僕が初めて乗った特急列車もこの車両(715系)でした。
寝台特急客車14系11は昭和47年に2世寝台特急として日本車両で製造されたものです。20系「さくら」「みずほ」などの置き換え用として運転を開始した車両です。製造時は3段寝台客車で車掌室付でしたが、昭和57年から寝台が2段に改装されました。永きに渡り活躍しましたが平成6年に寝台特急「みずほ」、平成17年には「さくら」が廃止、平成21年の「ふじ」「はやぶさ」が廃止され、これが最後の運転となりましたが、九州では臨時列車として平成22年まで活躍し、引退後は熊本車両センターで保存されていました。
僕は寝台特急に乗ったことはないのですが、小学校低学年の頃、愛知県に住んでいる叔母さんが長崎から寝台列車で帰っていくのを長崎駅のホームから見送っていました。
子供心に、この列車に乗ることができれば、すごく遠いところまで行けるんだな!と思っていたのを覚えています。
展示車両の見学でけっこうお腹いっぱいなのですが、せっかくなので本館の見学もしたいと思います。
「九州の鉄道大パノラマ」九州の鉄道を舞台にしたHOゲージ(線路幅16.5mm)の鉄道模型が九州各地の駅から出発し鉄道模型と映像とナレーリョンでJR九州の一日を再現します。これがとても楽しい。
いさぶろう・しんぺいの模型がスイッチバックするあたりが胸アツ!超見どころです。
上演時間が決まっているので、その時間に合わせて館内を見学するのをおすすめします。
九州の鉄道大パノラマ演出開始時間(約10分間上映)
◎平日の演出開始時間/11:30 13:00 14:30 16:00
◎土日祝日の演出開始時間/10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00
その他にも、運転シミュレーターやミニ鉄道公園など、小さなお子さんが楽しめるような施設もありますので、親子鉄でお出かけになっても楽しめます。
九州にお住まいの方は「九州鉄道記念館」一度お出かけしてみてはいかがでしょうか。あなたが乗ったことのある、懐かしい車両に出会えると思います。
九州鉄道記念館ウェブサイト