僕は鉄道オタクではない。列車のことにはまったく詳しくないし、○○系とか言われても正直わからない。それでも最近は列車に乗るのが大好きだ!
先日のブログで青春18きっぷで旅に出たいという記事を書いた。
青春18きっぷを利用して旅に出ようと決めたとき、頭の中に2つのルートを思い浮かべていた。
1つは僕が暮らす長崎から1日でどこまで遠くへ行けるのか?というルートと、もう1つは九州を1周するルートの2つだ!
遠くに行くのも悪くないけど、途中で何かあったらと考えたら心細い。九州内であれば途中で何かがあったとしても意地で帰ってこれるだろう!というよくわからない根拠から今回はまず九州制覇だ!と決めた僕は九州を1周することにした。
僕は鉄道オタクではない。(2回目)列車に乗るのは多くて1年に1回あるかないかだ。正直、時刻表の読み方もわからない。
まずは分厚い時刻表を買ってきて時刻表の見方から覚えることに。時刻表を買ってきてペラペラ捲ってみたが理解できなかった。
というワケで会社の先輩(鉄道でヨーロッパを1ヶ月間バックパックの経験あり、もちろん18きっぷでの旅の経験もあり)に時刻表の見方から指南していただくことに。
指導者がいいと初心者は覚えが早い!ということで、すぐに時刻表の見方が理解でき九州1周の予定表もすぐに出来上がった。予定表の上では18きっぷを利用すると2日あれば九州を1周できる計算である!
よし。仕事の休みは2日間!順調にいけば帰って来れる。もしどこかで列車に遅れが出たら即終了のかなりキワドイ予定ではあるが、思いきって出発することに!
まぁヤバくなったら新幹線やレンタカーを使ってでも帰ってこようとどこか楽観的に考えていた。悩んでいては旅になんて出れない。
ということで人生初の青春18きっぷを利用した1泊2日の旅の始まりである。
長崎〜鳥栖
なが~い1日のスタートだ!
長崎駅に5時40分に到着。少し早すぎた気きもするが遅れたらシャレににならないのでヨシとしよう。
6時3分発の長崎本線鳥栖行の普通列車に乗車する。
朝一の長崎駅、思ったよりも列車に乗り込む人が多くビックリした。
鉄道に詳しい人はこの列車を見て、○○系!という列車の特徴なんかがわかって楽しいんだろうな!と思う。僕も少しは列車の種類を覚えたい。
シルバー色のベースにブルーのラインが入った列車で長崎〜鳥栖まで33駅各駅停車の旅である。
車内の様子。
青春18きっぷの旅と思われる方が数名乗車していた。
しかし、ベンチシートで約3時間…
今、思い出してみると、この路線が1番ツラかったような気がする。
長崎から鳥栖へ向かう始発列車なのだが、鳥栖までの車内は高校生の通学する姿が多くみられ、長崎市民の僕にとってはとても新鮮な風景であった。
長崎市内在住でJRを利用して通学している高校生は10%もいないんじゃないかと思う。そのぐらい長崎市というところは列車とは無縁の場所なのである。
たくさんの人が列車を利用して通勤、通学している姿を見れて良かった。何事も初めての経験はとても楽しいものである。
鳥栖〜西小倉
予定通り鳥栖駅に8時53分に到着。日本の鉄道はすばらしい!
8時53分発の小倉行きが隣のホームに停車中だったので乗り換えようと思えば可能だったが、駅弁を購入する予定を立てていたのでおとなしく駅弁を購入することに。
次の電車まで時間があるので鳥栖駅で朝昼兼用の駅弁を購入しホームのベンチで半分だけ食べることに。
午前9時にホームのベンチで駅弁食べてるのは僕1人だけだったよ!
9時18分発の鹿児島本線小倉行快速列車に乗車。
青春18きっぷでは特急列車には乗車することはできませんが、快速列車は乗車することができるのでたすかります。
シルバーの車体に赤のアクセントが入った列車。813系という列車らしい。快速なのでチョットだけ速いようだ。鳥栖から西小倉まで20駅停車の快速の旅。
この列車は九州の中でも1番大きな博多駅に停車することもあり、車内の雰囲気が一気に都会的である。9時という時間が通勤時間帯なのかはよくわからないが、すでに列車の中に座れるスペースなかった。
予想通り、博多駅でたくさんの人が降りていったタイミングで座席にすわることに。こちらの列車もベンチシートだったがなんとか乗り切った。
西小倉〜中津
予定通り10時55分西小倉駅に到着。
この駅でも、到着と同時刻発の乗り換え列車があったので、イケたらイッタレ!と意気込んでいたのだが、1番離れたホームからの出発で到底間に合わなかった。
という訳で、乗り換えまで33分あるので駅舎の写真も撮っておこうと思い改札を出て写真撮影。
駅のそばで、3歳ぐらいの男の子がお母さんに連れられて、通過して行く列車をずっと眺めていた。普通・快速・特急・貨物列車・新幹線、いろんな車両が見れて楽しい駅だ。
あの男の子も将来は鉄ちゃんになることだろう。
ホームに戻ってきてまだ時間もあったので時刻表を眺めながら、鳥栖駅で食べ残した駅弁の半分を完食。
11時28分発日豊本線中津行の普通列車に乗車する。
中津駅まで17駅各駅停車の旅。
この列車も813系?乗車してみると、この旅で初のクロスシートだった。ベンチシートと比べると随分気持ち的にも楽だ。
しかもワンマン運行!列車には運転手と車掌の2人が常に乗車していると思っていたほど、鉄道には疎い僕であった。
中津〜大神
去年の大河ドラマ軍師官兵衛で一躍有名になった中津?予定通り12時34分に到着。
乗り換え時間は14分、トイレを済ませ乗り換えに備ることに。
12時48分発日豊本線大分行の普通列車に乗車する。
黒田さんのおかげなのか、ホームには観光客とおぼしき女性グループやみるからに鉄道が好きそうな男性グループまたは個人がたくさん。
大分行なので大分駅まで乗車しても良かったのですが、この次に乗車する予定の佐伯行の始発駅である大神駅まで乗車することに。ここから列車が815系に変わっていた。
大神駅まで12駅各駅停車の旅。
車内はとても賑やかである。女子グループがお菓子を頬張りながら談笑している。鉄道好きそうな男性は運転席に横でかぶりつき状態でカメラを構えていた。
この列車はベンチシートである。僕は、向かいに座った田中邦衛似のダンディーな男性を見ながら、ここは北海道か?と訳のわからないことを考えている。そんな時も列車は確実に目的地へと進んでいるのである。列車に乗っているとき僕らは自由だ!
大神〜佐伯
予定通り13時43分に大神駅に到着。
中津駅からたくさんの人が乗車したが、ここ大神駅で下車したのは僕1人だけであった。
大神駅の駅舎の写真。
無人駅ではないが、こじんまりとしていて静かな駅だった。
青春18きっぷの旅らしくなってきたぞぉ!
始発なのでゆっくりと写真を撮って楽しみます。14時04分発日豊本線佐伯行の普通列車に乗車する。
佐伯駅まで26駅各駅停車の旅。
この路線は別府湾を囲むように海沿いを走るルートで眺めがよかった。別府には車で3回ほど行ったことがあったので、車窓から見る別府の町並みはそれは新鮮で、あっここ知ってるなどと心の中で1人盛り上がっていた。
佐伯〜延岡
予定通り16時20分に佐伯駅に到着。
佐伯駅では約1時間の乗り換え待ちなので駅舎の写真を撮るなど。
佐伯はラーメンが有名らしく、せっかくなので食べてみようと思い、いろいろググってみたのだが、ほぼ全てのお店が営業時間外という奇跡的な展開!
ラーメンを諦めて駅の待合室でこのブログの下書きをすることに。
17時14分発日豊本線南延岡行に乗車する。
佐伯から延岡まで乗車するのは真っ赤な車体の1両編成であった。
何度も書いて申し訳ないが僕は鉄道オタクではない。(3回目)
正直言って、電車と気動車の区別もつかないほどである。オタクとかいう以前の問題なほど鉄道には無知である。
そんな僕が気づいてしまった。僕は気動車が好きであると!
何が好きなのかと聞かれたら正直よくわからない。乗り心地、加速の仕方、音、説明できながなんだか気動車が魅力的に思えた。
という訳で延岡までは220DCという車両に乗ることに。
延岡までほぼ山の中を走っていた印象。時間も17時をすぎ車窓がだんだんと暗くなっていく。
延岡駅まで10駅各駅停車の旅。
延岡〜宮崎
18時39分予定通り延岡駅に到着。
ブログを書いていて気づいたのだが、延岡駅の写真が1枚しかない。しかも記憶もない。乗り換え時間が8分間あるので、ホームの様子や列車の写真を撮っていても不思議ではないのだが、1枚しか写真がない。
列車の写真を1枚だけ撮影して座席の確保に急いだのかもしれない。
相当疲れていたのだろうか、記憶がまったくないのであった。
という訳で18時47分発日豊本線南宮崎行に乗車したはず。
疲れが溜まっていたのでしょう、宮崎駅での無意味な時刻表の写真。
20時36分この旅の1日目の目的地、宮崎駅に到着した。
なぜ宮崎を目的地にしたのかというと、九州で宮崎だけ来たことがなかったから。である。
とりあえずホテルへ行って荷物を置いて美味しい地鶏を食べに行こう!
あー疲れた!
まとめ
人生初めての青春18きっぷの旅だった。
長崎駅から宮崎駅までの所要時間は14時間33分、停車した駅の数は116駅、全走行距離は559.4kmという長旅であった。
1日目を振り返ってみると、疲れたけれど刺激的でとても楽しい旅だった。鈍行ならではのゆったりと流れていく風景は普通列車に乗ることでしか味わうことができず、自家用車での旅行や特急列車では味わうことはできないだろう。
旅の仕方はいろいろあるが、それぞれに良いところがあることに気づかされる旅だった。
3500文字を超えてしまったのでこの辺で終わりにしたいと思う。
青春18きっぷで九州1周してきた(後編)も近日公開予定なので楽しみに待っていてほしい。